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晴れやかなる四十路へ!

「いねむり先生」読了

伊集院静氏の本を初めて読みました。
著者の名を知ってはいましたが、夏目雅子さんの旦那さんで作家であること位でした。
前述の「実録!あるこーる白書」で、この本のことを知ったのですが、
夏目雅子さんの死後、自身がアルコール依存症になり、
色川武大氏(≒いねむり先生)と出会って一緒に過ごした日々がモデルらしい。

比較的、読みやすかったのですが、麻雀、競輪、酒呑み、といった場面が多い。
酒呑みについては、ある程度の経験がありますが、
麻雀と競輪はやらないので、いまひとつ親近感が湧きませんでした。

ここに登場する、Kさん、Iさんのモデルは、
テレビなどでもよく観ており馴染みがあったのですが、
私は色川武大氏を知りませんでした。
「麻雀放浪記」の著者で「雀聖」とも呼ばれた高名な方らしく、
作家としても様々な賞を受けているそうです。

全体として、ゆったりとしたテンポで言葉は綴られており、
いねむり先生の優しさを感じ取ることができます。

しかしながら、ギャンブルができるだけの収入があり、
地方の競輪場まで旅ができる時間があることが、
私には、とても縁遠く、羨ましくありました。
ですから、依存症や発作などへの苦労も、どことなく距離を置いてしまいます。

まぁ私のこの感覚の方が、きっと普通なんでしょう。
危うきに近寄らず、触らぬ○○になんとやらです。

いねむり先生は、賭場の中に身をおきながら、
その周囲の人が抱えている苦労にも、時に寄り添い、
優しさを投げかけることができたから、慕われたんでしょうね。

正直に言って、その優しさを垣間見る仕草やエピソード自体は、
さほど取り立てるほどのことではないと思います。
ただ、賭場の中では、コントラストが効いているんでしょう。
賭場に身を置いていると、勝ちや我欲に捉われやすく、
優しさや思いやりを忘れてしまいやすいのかもしれません。
そんなことを思いました。

心の機微を感じ取る繊細さをもっているんだろう、いねむり先生のモデル、
色川武大氏の本も、いずれ読んでみたいと思います。

まぁきっと麻雀放浪記ではない純文学の方だろうけどね。
# by ambitious-n700 | 2014-11-12 11:30 | 漫画・TV・映画等 | Comments(0)

「実録!あるこーる白書」読了

サイバラ(西原理恵子)さんと、あじま(吾妻ひでお)さんの・・・共著?
中身は、+月乃光司さんとの鼎談形式でのアルコール依存症の啓蒙書。
アルコール依存症患者とその家族の体験談です。

若い時分は私もアルコールに逃げていたクチなんで、
いつか読んでみたかったんですが、ようやくその機会に恵まれました。

酒癖で困っている人がいたら、一読の価値ありです。

要点としては、大酒飲みとアルコール依存症は、別物であるらしい。
アルコール依存症ならば、治療法がある程度、確立しているらしい。
キチンとした施設で治療を受ければ、治ることもあるらしい。
とは言え、治らないまま・・・人生を終えてしまうこともあるらしい。
治療にあたっては、一度、どん底まで落ちる「底つき」も必要らしい。

そんなことを知る良い本でした。

これを知らないで、自ら危険なサバイブをするよりも、
救いになるんじゃなかろうかという治療法や社会的な基盤が存在すること、
そして、アルコール依存症とはなんたるかを教えてくれます。

昨今は、危険ドラッグの事件もよく報道されますが、
アルコール依存症の人にとって、お酒は覚せい剤と大差がないようです。
しかしながら、実生活では覚せい剤以上に、
身近に存在し、誘惑が多いことが難点のようです。

長谷川病院や久里浜病院、吉祥寺のいせや等、実名がポンポン出てきます。
そして、スリップ(断酒の失敗)しただの、逝っただの・・・。
アルコール依存症が、すぐそこにあるリアルで、
すぐ隣にある危険な病であることがわかります。

最後に、三者の半生が年表になっていますが、
あじま先生も、月乃氏も、お酒を飲んでいない生活のほうが長いんですよね。
それに比べて期間の短いアルコール依存症の時代に、
色々と大きなものを失ってもいるので、実に考えさせられます。

私自身、寄る年波でお酒を飲む機会は減りましたが、
何かに依存したくなる気持ちは、大変よくわかります。

土俵際、徳俵に足がかかってからが正念場。
わかっちゃいるが、逃避や自棄の念で、迷いが生じてしまう。

底つきから再起した人もいるのだから、
まだまだ自分にも、きっと芽があると思いたい・・・

ん?・・・思えるか?

・・・本当に、まだ芽があるのか?

あぁ・・・軟弱な、私のこころは揺らぐのでございました。
# by ambitious-n700 | 2014-11-07 16:48 | 漫画・TV・映画等 | Comments(0)

往生浄土

母が他界して早2年。三回忌の法要を行いました。

阿弥陀如来が守護仏ということらしい。

大日如来も、阿弥陀如来も、弥勒菩薩も、文殊菩薩も、
いまひとつ把握しきれていない私ですが、往生浄土ということらしい。

私たち遺族も悲しみにくれてばかりにいないで、
日常生活へ戻る節目の法要でもあるとのこと。

一周忌のときは大雨でしたが、三回忌は穏やかな天候でした。

なんだかんだで、それなりの仏事をしているんですが、
平服でいいのか?香典はいくら包むのか?など、
以前もやっているはずなのに、なかなか慣れませんね。

そして母も好きだった本物のビールを、久しぶりに気兼ねなく呑んだのでした。
# by ambitious-n700 | 2014-10-27 17:41 | その他 | Comments(0)

『私はなぜ「中国」を捨てたのか』 読了

コメンテーターなどで良くTVに出ている石平氏の本です。
読み応えがありましたね。
まったくの別世界、私の想像できない視点から日本と中国を捉えていて、
非常に勉強になりました。

「文化大革命」や「天安門事件」「愛国教育」などを、
私は歴史で習うこともなく、国際情勢にも無頓着で、
どういった背景があるか?どのような事件なのか?本当に不勉強でした。

著者は、色々な変遷をたどり日本帰化を果たしますが、
母国中国の問題点と帰化した日本の良さを、この本で教えてくれます。

日本で生まれて、日本に育った私の視点では、
当然のように思える国民性や日本文化は、
著者の視点から見れば、とても得がたい価値を持っているようです。

中国四千年とよく言いますが、その歴史の動乱は日本より激しく犠牲も多い。
文化は時に壊され、築き上げたその智慧が、
どれだけ次代に繋いで来れたかは、また別の問題のようです。

対して、日本はその存在を利用されることもあったかもしれないが、
時の政権とは少し離れた存在としてある天皇が、
民のなかに眠る日本文化をも、大切に繋いできたのかもしれません。

戦争や動乱は、できる限りないほうが良い。

大上段に掲げた勝利のために、
人が本来捨ててはならない事柄に蓋をしてしまうことが起こりかねないのだから。

スポーツにおいても、金メダルよりも、
オリンピック精神を捨ててはいけないのと同じようにね。


共通の敵を作ることで、その場の一致を図る。

イジメの対象がいなくなれば、他の対象をまた作る。

集団心理のなかで起こりがちな構図とはいえ、
外交の中においても、
この危ういロジックが使われていることも、また勉強になりました。

いや本当に、平和ボケも程々にしないといけませんね。
# by ambitious-n700 | 2014-10-24 11:20 | 漫画・TV・映画等 | Comments(0)

的中、オーメン!


ヒンデンブルグ・オーメン的中です。

NY市場に続き東京市場も、大幅続落です!

手持ちの塩漬け銘柄は一層の損益を含むなか、

いざ!NISA口座発動です!

少ない資金で、目ぼしい銘柄を何点か買い注文しました。

エボラ、消費増税、中東の政情不安と

まだまだ、これから落ちる可能性もあるんだけどね。
# by ambitious-n700 | 2014-10-14 14:02 | 時事 | Comments(0)