晴れやかなる四十路へ!

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「その時までサヨナラ」読了

「その時までサヨナラ」読了しました。
山田悠介さんの作品を初めて読みました。
ホラー小説を主にする作家さんですが、
こちらの作品は、純愛ローファンタジーで泣けるらしく、
私にも取っ付きやすいかな?と思って、手に取りました。

だがしかし!私との相性は悪かったようです。

何度か途中で読むのをやめてしまおうかと逡巡するほどでした。
テストの長文読解に挑むが如く、
迷いながら、耐えながら、なんとか読了しましたが、
私の心に、涙するような感動は起こりませんでした。

まず、主人公に感情移入ができません。
自分勝手で、浅慮な言葉が続きます。
根本的にお近づきになりたくないタイプの人種です。

色々なエピソードがあって、少し改心するところは救いですが、
だからどうしたっ!?
無責任に結婚して、子供の親になってはダメだよと、
声を大にして言いたいところです。

日頃から他者へ思いやりを持てない人は、
我が子にだって、思いやりのある愛情を持てるか疑問です。
百歩譲って、自分よがりな愛情なら持てるかも知れませんけれども、
幸せな家庭には遠いのだろうと思います。

自分の欲望ばかりが先走って子作りに励むと、
周囲を巻き込んで、危険だってことですね。

確かに昨今のニュースを見ていて、
後先を考えずに、やれ子供を作って、親になってしまって、
幼子へ愛情をかけられないケースがあるけれど、
こちらの主人公も大概でした。

そんな憤懣やる方ない思いで最後まで読んだのです。

そして、改めてネットレビューなどを見てみると、
こちらの作品は、泣ける人と酷評する人と好き嫌いが分かれるようでした。

私は後者の部類になるのでしょうが、
泣ける人はどうして泣けるのか?を考えてみました。

これはちょっと私の横暴な意見で、考え違いかもしれませんが、
泣ける人は、時に主人公へ感情移入できるというわけで・・・!?
その身勝手な振る舞いに、自らも、どこか覚えがあるんじゃなかろうかと!?
いわば、悔恨の涙ではないかと!?

いやまぁ、全く失礼な話ですが、そんな気がしてしまったのです。

作品からの感じ方は、人それぞれでしょうけれど、
もっと癒される読書を楽しみたいなぁ~と思ったのでした。

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by ambitious-n700 | 2018-07-30 15:29 | 漫画・TV・映画等 | Comments(0)

映画「フジコ・ヘミングの時間」鑑賞


映画「フジコ・ヘミングの時間」を鑑賞してきました。
有名なピアニストぐらいの前知識で、
ほぼほぼ、どのようなお方か知らずに観て来ました。

内容は、フジコ・ヘミングさんの半生記。
世界を飛び回って演奏されていますが、
縁のあった、パリ、日本、ベルリンなどを拠点としているようです。

あまり先入観はなかったものの、
映画の前半は、好き嫌いのハッキリした言葉と、
煙草を片手に静かに眼光を放つ姿に、気難しさを感じました。

やさしさだけが残る、歳の重ね方と違う気がしました。

その半生を知るうちに、
売れるまでは手放しで喜べるような環境になく、度重なる苦労があり、
それがピアノの音色に宿ってから、ブレークしたのかなと思いました。

もちろん映画にピアノの曲が流れているのですが、
聞いていると、おどろおどろしいものを感じざる得なかったですね。

特にリストの曲でしたが…深みのある美しい音色には、
なにか暗い一面を覗かせる響きを感じました。

決して、からっとした明るさや、陽気さなどではなく、
その人生の苦難をのみ込むような強さを宿していたのではないかと…

幼少期の親の存在しかり、現在のペットへの愛情しかり、
私の勘違いかもしれないのだけれども、なにか拭いきれぬ感情を思うのです。

あとで、リストの生涯を調べてみたら、
フジコさんと境遇が似通ったところもあって、
これはこれで、少しビックリいたしました。


また、フジコさんは「魂のピアニスト」とも云われるそうですが、
映画を見ていて、私は舞踊家のギリヤーク尼ヶ崎さんを思い出していました。

ネット動画でしか見たことはないのですが、
ギリヤーク尼ヶ崎さんの舞踊には、
その懸命さと迫力に、紛れもなく魂が宿っていると感じたことがあり、
それと同じような感覚を、この映画からも受け取っていたと思います。

老いてなお、いや、年を重ねたがゆえに、
込める想いが、より強く、観客に響くのかもしれません。

また、確かに凄い人の、凄い映画ですが、
ドキュメンタリーの記録映画となるので、
観る人の好みは分かれるかもしれないなあ…とは思いました。

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by ambitious-n700 | 2018-07-20 14:32 | 漫画・TV・映画等 | Comments(0)

「中陰の花」を読了


前々から読んでみたいと思っていたのですが、
7月お盆の時期に読み終えたのは、偶然か必然か?
僧侶で作家、玄侑宗久さんの芥川賞作品です。

読みやすくて、私とも波長が合う心地よい作品でした。
お寺の日常や、ちょっと得体の知れない「おがみや」やら、
宗教の話やら、オウムの話もチラリと出たりで、
飽きずに読むことができました。

また不思議な話を、科学的に解釈している事柄もありますが、
さりとて押し付けがましくもなく、
普遍性と神秘性をうまく表現しているように思いました。


死して魂が光へ還ると、
スピリチュアル系をかじれば、よく聞く言葉ですが、
作中に興味深い科学的解釈がありました。

私は「水中クンバカ」という修行法を知らなかったのですが、
水中で長く息を止めると、網膜までが酸欠状態になり、
光に包まれたような幻視が起きやすくなるとのことです。

ですから死の間際にも、同様の酸欠状態が起きれば、
誰しもが、あの世へ渡る時に光に包まれるような感覚を得られるわけで、
「光へ還る」と云われ続けてきたことが、妙に腑に落ちたのです。


そんな科学的な小話や、法事でありがちな、
ろうそくの炎が、風もないのに揺らいだり大きくなったり、
パッと見ると不思議な現象も、丁寧に描写されてました。

それを、どのように解釈するか、
科学的に受け取るか、もしくは、供養が届いたと受け取るか、
それとも、怖い現象と受け取るかなどは、
それぞれの人が、それぞれの心のあり方のままでいいのでしょう。

しかし、この作品にも書いてあるって事は、
さほど珍しいことではないのだなと、私は感じました。

「中陰の花」を読み終えて、彼の世と此の世の話はあれど、
読後感はなかなか良かったです。

そして、同時に収録されていた「朝顔の音」を期待して読んだのですが、
残念ながら、こっちの読後感はあんまり良くなかったです。
飽きずに読めたは読めたのですが、「中陰の花」と比べてしまえば、
衆生救済も道半ばな感じを受けました。


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by ambitious-n700 | 2018-07-16 16:14 | 漫画・TV・映画等 | Comments(0)

食品ロス!


受験生の我が子が試験休みです。
この茹だる様な暑さを理由にして、勉強に身が入りません。
暑くなくても、さほど勉強しないので、なおさらです。

親が遊んでいたら、きっと、さらに遊び心に火をつけてしまいますから、
休みの日でしたが、普段は手を付けない冷蔵庫の整理をしてみました。

がさごそと漁って、とりあえず目に付いたこの3品。

「味付いなりあげ」2014.10
「たけのこ御飯のモト」2014.10
「レトルトカレー」2016.08

えぇ、未開封の賞味期限切れ食品です。
えぇ、もちろん私が購入したわけでなく、嫁が購入した品か頂き物です。
そして以前に、期限が切れていると、嫁に諫言した品です。

意識が低いからと口うるさく注意をして、
嫁自身に捨てさせようと分けておいたのですが、
そのまま放置され、さらに月日を経てしまったようなのです。

もう我慢ができない。出されても食べる気がしない。
されとて、捨てるにも忍びない。
また捨ててしまえば、苦虫を噛み潰したような顔をする嫁が、容易に想像がつく。

極限状況下で他に食べるものがなければ、
きっと食べられると判断して食べてしまうかもしれない。
しかし、飲食店でお客様への提供はできかねる状態だろう。
では、自分の子どもへ平気で食べさせるかと問えば、私はその親の正気を疑う。

そんな賞味期限を1年以上過ぎた食品を前に、私は煩悶するのでした。

そして、なかなか答えが出ず、
どうして私はこんなことで気を遣い、迷っているのかと、
いらぬストレスに辟易してしまったのです。

以前にも記しましたが、食品ロスは、三つのムダ!
①資源のムダ②家計のムダ③(捨てる)時間のムダ

だが、買い物大好き奥様は、どうやら気にすることがない…!?


先日、パンケーキシンドロームがTV番組で流れていました。
いわゆる粉ダニを知らずに食べてしまうという、アレルギー症状のあれです。

そのテレビ番組を見て、翌日に出てきたのが、
賞味期限切れのカレー粉を利用したキーマカレー!
嫁が急いで利用したというわけです。

ルーじゃないフレーク状のカレー粉で、ダニが寄生するかは定かでないですが、
賞味期限は1年以上過ぎていたのは間違いありません。

まぁ見た目は普通、冷蔵庫での保管、開封は今年…どうなんだ?及第か?

とはいっても、調理されて出されてしまえば、頂くしかないわけです。
疑心暗鬼で食せば、美味しく頂くとは、なかなか思えないものでした。


そんなこともあり、二の舞をふんではならぬと、
今回は、心を痛めつつ、手間と時間をかけて、
上記3点の品を廃棄してしまいました…あぁ~ぁ~ぁ~…

もうね、嫌だよね、食品廃棄、心が痛むよね、
捨てたくないけど、食べたくない、買わなきゃいいけど、買ってくる…

まぁまだ、賞味期限切れ1年未満の練りゴマとか色々あるけど、どうしよう!?
賞味期限切れたからって、すぐにダメになるってことはないって言うけど、
半年、1年、それ以上と、すぐでない場合は、どうなのだろうか?

私が気にしすぎなのか?嫁が気にしなさすぎなのか?この問いに答えは見つからない。
けれど、買い物と食材管理をしっかりすれば、
この問いを回避できるのになぁ~と、私は恨めしく思うのでありました。


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by ambitious-n700 | 2018-07-13 15:02 | 食生活 | Comments(0)

市川拓司著「MM」読了

市川拓司著「MM」読了しました。

ここしばらく切なさに飢えていたので、
今回は、市川拓司さんの本を手に取りました。
「MM」は昨年出された、久しぶりの書き下ろし作品らしいです。

読みやすくて、想いのすれ違いも心くすぐる、
飽きの来ない恋愛小説です。安心して楽しく読めました。
そして、読み終わって装丁を確認しましたが、
「舟を編む」のような小技はありませんでした。

また、あえて辛口な意見を述べると、
思春期である中学生の設定のわりに、登場人物が映画に詳しすぎでした。
川村元気さんの作品でも、少し悔しく思ったけれども、
名作といわれる映画とはいえ、私が知らない映画作品の引用がそこかしこで、
苦虫を噛みつぶす思いを致しました。

だいたい中学生で、
そんなに映画を見てるのか!?見る時間があったのか?
見れているとしたら、特異な環境だと思うのだが!?どうなんだ?

そりゃー私自身は、
作家さんたちほど色々な作品には触れていないと思ってますが、
知らな過ぎるのでしょうかねぇ~?

聞いたことがある役者名も全然顔が浮かばない、
作品の名台詞もさっぱりわからない…となれば、
その描写の半分をとりこぼした感覚に襲われました。

その点だけが、ちょっと私の気に障りましたが、
ヒロインは愛らしく、ストーリーも毒気が少なくてホッコリします。
また市川拓司さんの作品で癒されたいと思うのでありました。

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by ambitious-n700 | 2018-07-08 14:13 | 漫画・TV・映画等 | Comments(0)