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晴れやかなる四十路へ!

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「神様からひと言」読了


荻原浩さんの「神様からひと言」読了しました。
2002年に書かれたものです。

作家さんとタイトルに惹かれて手に取りましたが、
直木賞受賞作「海の見える理髪店」のような透明感はなく、
前半から、灰色に染まる都会の気だるさが描かれていて、
ちょっと気持ちが退いてしまいました。

しかしながら後半になるにしたがい、
エンターティメント色が多く織り込まれて、読後感は良かったです。

やっぱり作品全体としての構成がうまいのだなぁ~と思いました。


また、登場人物のキャラクターもそれぞれに立っており、
映像化を意識しているのかと邪推をしていたら、
やっぱりすでに衛星放送でドラマ化されていました。

また今夏、他の放送局が別キャストで地上波向けにドラマ化したそうですが、
主演俳優の不祥事で、放送に至ってないようです・・・かわいそうに。


内容は、お客様を神様と謳う会社で働くサラリーマンが、
その企業風土と私生活で揺れる悲哀が描かれています。

企業内でのヒエラルキーや、社畜となるかの葛藤など。

また先日訪れた西新宿が、話のキーとなる場所として出てきました。
それも2002年当時の西新宿ですから、
私が昔に抱いていた怪しげなイメージの街並みが描かれていました。

これは偶然か必然か、
此度の読書を楽しむエッセンスとなったのでした。


by ambitious-n700 | 2017-09-25 11:05 | 漫画・TV・映画等 | Comments(0)

神社巡礼の記録31(十二社熊野神社)


網走神社の記録は旅の記事に委ねて、
先の休日に参詣した十二社熊野神社の記録を残したいと思います。

東新宿の花園神社は繁華街も近いので、昔から良く訪れていました。
対して、西新宿の十二社熊野神社は、実は生まれて初めての参詣です。


私が大学生の頃、バイト帰りか何かで、ひと汗流すのに銭湯を探していて、
現在はすでに営業していない「新宿十二社温泉」へ行ったことがあります。

新宿駅から、日も暮れた西新宿を迷いに迷って辿り着いたのですが、
当時はホームレスの姿や、茂みでイチャつくカップル等、怪しげな雰囲気が漂い、
ようやく見つけたその温泉は、お客さんもまばら、
そして、温泉の色も真っ黒で、湯につかっても、
なんだか居心地の悪さだけが印象に残っています。

それからの私は、どうにも足が遠のいて都庁に用がなければ、
あまり西新宿、特に中央公園から西側へ訪れることはありませんでした。

ですから御朱印を縁に、私にとっては久方ぶりの西新宿でございます。
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また今回は、無意識に避けたのか、地下鉄の「西新宿五丁目」駅を利用して、
前述の場所を通らずに十二社熊野神社まで行きました。

私はぐるりと神社の南側へ廻って、正面の鳥居から境内に入り、
左手に神楽殿、右手に社務所を見ながら参道を進みます。

社殿のすぐ前に手水舎があって、ここでお清めをして、
改めて社殿の前に戻り、神恩感謝のお参りをしました。

そののち社務所にて、例に違わず、御朱印を授かったのです。

この時は、ちょうど秋の例大祭の準備中だったらしく、
神職の方が神楽殿の掃除をしていました。

境内は、どうしても新宿花園神社と比べたくなってしまいますが、
公園にその場を譲ったためか、少し狭く感じるかもしれません。

しかしながら社殿は立派で、神前挙式なども行われているようで、
神社としては、とても活気があるように思いましたね。
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熊野神社の社標は南西道路側にありましたが、
十二社の名がなかったので、中央公園側の案内板と御神門がこちら。

帰りには、新宿中央公園のなかを散策して「新宿ナイアガラの滝」まで。
その昔アイドルのプロモーションビデオ等で、よく使われたロケ地ですね。
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以前と変わらない姿でありますが、日中の陽が射す公園では、
私が抱いた怪しげな雰囲気のカケラもありませんでした。

また、紀州の熊野はヤタガラスの神話の地で、
流れをくむ十二社熊野神社の御朱印にも、ヤタガラスの押印がありました。

確かに熊野神社では、カラスは神使でしょうが、
近くに見える都庁では、日々のカラス被害に苦慮していると思うと、
なんだか複雑な気持ちにならざるを得ないのでございました。


by ambitious-n700 | 2017-09-23 09:58 | 神社仏閣 | Comments(0)

映画「幼な子われらに生まれ」鑑賞


映画「幼な子われらに生まれ」を鑑賞してきました。原作は、重松清さんです。
重松清さんの「その日のまえに」は、とても感銘を受けた作品でした。
作風は私好みなので、ちょっと期待をして映画館へ行きました。
ちなみに、こちらの原作は未読のままです。

しかし、私も少し疲れ気味だったためか?
設定を理解する前半から、かなり気が沈みました。
題材としてはステップファミリーで、テーマ自体が重苦しいです。

そして、声高に批判することも憚られるようなデリケートな感情の応酬でした。

連れ子がいて再婚をした家庭をステップファミリーといいますが、
当事者にならなければ分からないようなことばかりだと察します。
すなわち、私には経験のない世界で、とやかく言える立場ではないのですが、
映画としての台詞は、なんだかステレオタイプで、軽く映ってしまったのです。

なんてこったいです。

気持ちが伝わってこないといいましょうか・・・言葉が軽いといいましょうか・・・
全くもって失礼な話ですが、ステップファミリーならば、
もっと複雑な心情がきっとあるのではないかと、勘ぐってしまうのです。

そもそも私だったら、その難しい環境に対し臆病風に吹かれ、
ステップファミリーには到底ならないと思います。
また万が一、私が継父という立場になったとしても、
「パパ」や「父さん」等の言葉に縛られても仕方ないと思いますし、
無理して繕うことをしないと思います。

私は昔から「友達だろ?」と言い寄る輩を好きになれません。
果たしてその言葉に、どれだけの友達思いがあるのか、量りかねるからです。
往々にして齟齬が生じて余計なトラブルに発展するので、
「ともだち」とか「あいしてる」とか、語弊の出る言葉が好きではありません。

同様に、継父が連れ子に「パパだろ?」と言っても、
無理が生じるのは当然だと思わないのでしょうか?

わざわざ呼称に縛られなくてもいいだろうに・・・と思って見てました。


そんな私自身が偏屈なのかもしれませんが、
理解不能で強引な展開が散見されて、少し滑稽にも映ってしまいました。

まあ、強引な展開は、映画の(時間)尺の問題で、略された可能性もあるとは思います。
そして原作を未読ですから、文芸ではもっと丁寧に、
雁字がらめの複雑な事情から心情まで、描かれているのかも知れません。

しかし、私はこの映画作品から、言葉の裏にある気持ちが響いてこなかった・・・
そうなんだけど、そうじゃない、ひと言で表せない気持ちが響いてこなかった・・・

慎重なのか?無鉄砲なのか?思慮深いのか?軽薄なのか?
人物自体がチグハグで、ぶれているように感じてしまったのです。
結果として、スクリーンの人物の心に寄り添えなかったのでしょう。

まぁこれは私の感受性の問題でもありますがね。


さて、映画としての評は脇に置いといて、
ステップファミリーについて、思うところを記せば、
とどのつまりは「血の繋がりがあるかないか」です。

親子の相性に、関係ないといえば関係もなく、
関係があるといえば関係がある、重視するかしないかの問題です。

とはいえ相関ですから、
片方が気にすれば、ケアをしないといけない問題でもあります。

そのうえ、子供は総じて立場が弱く、何か問題が起これば、
それが本来の原因でなくとも、
「血が繋がってない」ことを言い訳にしたくなるでしょう。

環境や運の悪さまで、なんでもかんでも、
血の繋がりの所為にしたくもなります。

継父や継母は覚悟して再婚したとしても、
子供が、新しく築く関係に対して覚悟ができているかは別問題で、
生きていくうえで、受け入れるしかない場合もあるでしょうからね。

さらに、相手の連れ子と、その後生まれた実の子を、一緒の家庭で育てる場合、
腹違いの子供同士の心理はもっと複雑に影響しあい、
立ちはだかる関係性に、親としては苦慮することは明白じゃないでしょうか?


ですから欲を言えば、ステップファミリーを題材にするなら、
ここまで踏み込んでもらいたかった・・・と思わないこともないのでした!?

まぁ、現実のステップファミリーが目の前にいたら、
こんなエラそうな事はとても言えませんが、
フィクションである映画ゆえに、我ながら辛らつな言葉を並べてしまいました。

映画に対してもですが、
人に対しても、優しさを投げかけるって、なかなか難しいものですな。
まして、それに応えてもらうのは、もっと難しいでしょう。
そんなことを思った映画鑑賞であったのでした。


by ambitious-n700 | 2017-09-16 10:05 | 漫画・TV・映画等 | Comments(0)

『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』読了


川上和人先生の著作、
『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』読了しました。
書店にて、タイトルで手に取りました。

しかしながら、読了までに一ヶ月はかかったでしょうか?
多忙な夏だったこともありますが、
気楽に読めても、次が気にならない内容だった為だと思います。

筆致は、情けなくともユーモアのあるおバカ系エッセイに近いですが、
専門家ならではの知見が、しっかりと入っています。

度々出てくる、洒落や脱線した内容を含む表現から、
きっと知らなかったモノの見方に出会えると思います。

私は、生物学的にも、サブカル的にも、
知らないことに出会えて、良い勉強になりました。

キョロちゃんの考察などは、空想を科学する面白さがありましたし、
生物が色彩を獲得する生物的考察は、私には新鮮でした。

とはいえ、川上先生の他の本も読んでみたいと思うのですが、
何か心に残ったかといわれると、
これといって思い当たらず、心には残ってない気がします。

どうやら感動を得る本と言うよりも、
知識(雑学)を得ながら、気軽に楽しむ本のようでございました。

by ambitious-n700 | 2017-09-01 10:25 | 漫画・TV・映画等 | Comments(0)