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晴れやかなる四十路へ!

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乃南アサ「いつか陽のあたる場所で」読了

女流作家さんの作品を久しぶりに読んで見ました。
罪を犯した者が、本を出版して話題になったのは、ついこの前でありますが、
こちらは、前科もちの主人公をフィクションで描いております。

罪の意識を持ち、負い目を抱いたまま過ごす生活の苦悩が、
つらつらと書き連ねてあるんですが、
うーん・・・どうでしょうか?
私とは感性が合わなかった作品かもしれません。

終始、他人の視線を気にしたり、人の噂話に興味を示したり、
私に言わせれば、何の生産性もない、醜悪な行動にしか思えないことの連続で、
どうにも共感が出来ない。

これが女性的というものでしょうか?
井戸端会議で噂話が好きで、噂される立場のことも考えず、
他者を非難してカタルシスを得ようとする心理というものでしょうか?

どーでもいいじゃんねー。
もう、言葉にするだけでも、イライラしてきます。

この歳になって、ある程度の「我」ができて、
自分が何をすべきか?何を残していくべきか?
ということの方が、大切と考えるようになったからでしょうか?
関係の及ばない他人に対して、陰で噂するのはなんだか馬鹿らしく思えます。


あ・・・でも、私は学生時代から噂話の類は嫌いでしたね。
むしろ、陰で噂をするぐらいなら、
当事者の前で言ってあげるべきだと考える節があり、
かなりデリカシーのない忠言をしては、周囲を吃驚させました。
そして今も、懲りずに爆弾発言をしてますけどね。
あぁ・・・みなさま、お騒がせして御免なさい。

こんな私だから、この作品とはどうにも相性が悪かったのだと思います。

それでも、最後まで何とか読みきったのは、
私にも抱く負い目が、
少なからずあるからに違いないと思ったり、思わなかったり・・・なのでした。
by ambitious-n700 | 2015-07-31 16:50 | 漫画・TV・映画等 | Comments(0)

つげ義春「ねじ式」他、読了

リブロの古本市で、つげ義春先生の漫画「ねじ式」を購入しました。
映画にもなっていて、作品の存在自体は知っていましたが、
今回、初めて手にとって読むに至りました。

面白かったのですが、何が面白いかといわれると、
シュールで説明しにくい作品ですね。

さまざまな人へ影響を与えた作品らしく、書評もたくさんあります。
つかみどころがない不思議な作風ですから、
読み手が、好きなように解釈する結果なんでしょうけどね。
類に漏れず、私もあーだこーだと書きたいと思います。

短編集でしたから、他の作品も読みましたが、
おおむね猥雑さのなかに、寂しさと優しさを感じる作品ばかりです。

ストーリーを追えば追うほど、理解できなくなる場合もありますが、
登場人物が抱く迷いや不安、葛藤が伝わってきます。

そして時に、包み込むような優しい眼差しを投げかけますが、
野暮ったいことはせず、そのまま離れていくことが多いです。
ハッピーエンドでもバッドエンドでもないので、
消化不良に感じる読み手も、確かにいるかもしれません。

しかしだからこそ、、
さまざまな感情や不条理が混在する世の中に、無理に答えを出そうとしない、
そのままを受け止める、したたかさと優しさを私は感じました。

また白黒はっきりしない、させないところは、とても日本的だとも思います。
もどかしさも含めて、妙に共感できてしまう所を見つけると、
この不思議な魅力に取り憑かれるのかもしれないな、と思うのでした。
by ambitious-n700 | 2015-07-21 11:42 | 漫画・TV・映画等 | Comments(0)

★リブロ本店★終幕★

池袋のリブロ本店が閉店するそうです。
そんな新聞記事を見て行ってきました。
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看板に著名人の閉店を惜しむ声がサインとともにありました。
個人的には、サッカーの長友選手や吾妻ひでお先生の直筆に感動!

学生時代から利用していた身としては、なんとも寂しく、
我が子に、学習まんが「日本の歴史」全巻セットを購入したのが、
一番の思い出かも知れません。

しかしネットリサーチしたら、閉店後のテナントも書店が入るらしい。
利用する消費者の立場から言えば、さほど差はないのですが、
経営資本絡みの美しくない裏事情が囁かれているようです。


さまざまな知的好奇心を満たしてくれる書籍。
「神を前に人は平等」とよく言いますが、
私は、それ以上に「書籍を前に人は平等」であるようにも思います。

まぁ識字能力がなければそれまでですが、
字が読めさえすれば、
あとは何かを得るも得ないも読み手しだいですからね。


リブロ閉店と囁かれる真偽不明の裏事情。
汚されたくない知識欲を、
実利優先をとる自由資本主義に、少し汚された気がするのでした。
by ambitious-n700 | 2015-07-19 10:23 | 時事 | Comments(0)

嫁のパンツをたたむ

「嫁のパンツをたたむ」

これを読んで、みなさま、どのように感じるでしょうか?

特に既婚男性の方々、屈辱ですか?それとも、幸せですか?

屈辱やモヤモヤした感情を抱く方は、
古風とも思える夫としてのプライドをお持ちのことでしょう。

幸せの感情を抱く方は、
よほど伴侶を愛していることに違いないでしょう。


そして、すでに習慣化されて、心を閉ざしたように、
何も感じず、せっせとたたむ自分がいることに、ふと気付く。

これで良いのでしょうか?・・・きっと良いのでしょう。

介護というもっと厳しい試練がくるかもしれないのですから。

洗濯物がよく乾く、梅雨の晴れ間に、そんなおバカなことを思うのでした。
by ambitious-n700 | 2015-07-12 13:51 | ぼやき | Comments(0)

迷惑かけてありがとう

先日、大泉学園へ行く機会がありました。
今年オープンしたショッピングセンターへ行くコンコースに、
アニメキャラの像が並んでいました。

アトム、メーテル&鉄郎、矢吹ジョー、ラムちゃん。

雨の夕刻だったため、
ずぶ濡れのキャラ達は少しかわいそうに思えましたが、
矢吹ジョーだけは、そのストイックさが映えていましたね。
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この「あしたのジョー」の主人公、矢吹ジョーですが、
モデルが実在したことを知ってましたでしょうか?

「河童の清作」こと斎藤清作。
日本フライ級王座にもなり、
引退後は「たこ八郎」としてコメディアンになった方です。

私は「笑っていいとも!」に出演していた、たこ八郎さんは記憶にあったのですが、
矢吹ジョーのモデルとは知りませんでした。

相手に打たせるノーガード戦法を得意としたことから、
パンチドランカーになってしまったそうです。

その強さと憎めない人柄から、多くの人に慕われましたが、
真鶴の海水浴場で、お酒も呑んでたこともあり心臓麻痺により他界しました。

急に入った訃報は、マスコミで騒いでいたので私も覚えています。

また墓地とは別に、悼むより所として、
「たこ地蔵」が東京・入谷のお寺に建立されているそうです。
その地蔵は「迷惑かけてありがとう」という座右の銘が入っており、
コメディアン時代の特徴ある髪形をしているそうです。

知れば知るほど、いつか訪れてその人柄を惜しみ、
悼みたくなるのでございました。
by ambitious-n700 | 2015-07-11 11:42 | その他 | Comments(0)

危険で魅惑的な「3S」

前回に書いた虐殺の歴史の関連にもなりますが、
日本は太平洋戦争の敗戦後、植民地といわないまでも、
GHQの占領政策によって、かなりの弱体化をさせられたようですね。

日本への占領政策は稀に見る成功例といわれていることを、
以前どこかで耳にしたことはありました。
その内容を調べてみると「3S政策」や「WGIP」といわれ、
まぁ~よくできていることと感心してしまいます。

ネットで調べただけですが、まことしやかなその内容を知ると、
現代日本の個人主義からくる弊害は、
人為的に仕組まれたこの占領政策に拠るところが大きいのではないか?
と考えさせられます。

知っている人は知っているでしょうが「3S」とは、
①スポーツの奨励:Sports
②セックスの解放:Sex
③映画の奨励:Screen
敗戦後の混乱した世相のなか、これによって政治から関心を逸らし、
不満等を抑えることを狙ったらしい。愚民化政策とも言うらしいです。

「WGIP」は「War Guilt Information Program」
今年に入って、GHQの指令書が発見されたそうです。
占領下の敗戦国民に、戦争の罪の意識(罪悪感)を植えつけて、
敵対していた戦勝国へ、不満の矛先を向けさせない狙いです。


今の日本を見てみれば、バッチリ狙いは当たってますよね。

娯楽に興じて、戦争には我れ関せず。

刹那的な快楽を貪り、
他人事の煩わしさからは距離を置いて、平和な個人主義を貫く。

GHQの狙い通りと思えて仕方がない。

ところが、今になってアジアのリバランスを叫び、
日本に相応の安全保障の負担を求めるのですが、
この占領政策が当たり過ぎて、障害となっているんでしょう。


いやぁ~、それにしても魅惑的な「3S政策」ですね。
現代では、これに(電子)ゲームを加えると、
敵対国の国力を落とすのに効果があるんじゃないかと囁かれているそうです。

楽しくて、依存性があって、生産性がないものを与えておけば、
自然とその国の力は衰えていくのでしょう。

日本は逆手にとって、文化・娯楽産業として外貨を稼げるか?
それとも、愚民となってそのまま自滅するのか?

まことに危険で魅惑的な「3S」だなぁ~と感じたのでございます。
by ambitious-n700 | 2015-07-07 11:53 | その他 | Comments(0)

「おめでたい日本人に教える虐殺の歴史」読了

国会でも侃侃諤諤の安保法制を議論しているので、
ちょっと興味をもって、この本を読んでみました。

学生時代は理系専攻のため、世界史を授業で学ばずにいたので、
とても新鮮に読むことが出来ました。

著者の意見が、ちょっと色濃くでている所もありましたが、
多角的な視点からの記述もあり、とてもいい勉強になりました。

「虐殺」というキーワードから、人間が他の多数の人命を奪う行為は、
何も戦争ばかりではないことがよくわかります。

歴史をひも解いてみれば、国家間の戦争で奪われた命よりも、
内政の失敗や圧政、奴隷制度などで奪われた命の方が多いのかもしれません。

国家間の戦争ではまだ軍律があり、社会秩序がある程度保たれますが、
大航海時代の奴隷制度や植民地支配、無政府状態では、
人権などの概念もなく、もちろん、救済してくれる組織は存在せず、
強者が弱者の命を搾取し続けていた・・・こともあったらしい。

弱者が民族単位で多少の蜂起をしても、武力をもってねじ伏せ蹂躙する。
当然、国家賠償のような問題も起こらず、内乱の犠牲者として、ただ葬り去られる。
言論統制が行われれば、
おもてだって知れ渡ることはなく隠されてしまいます。

反戦!反戦!と声高に叫ぶのは止めませんが、
戦争以上にコワい人権蹂躙の歴史を人間は持っているんですね。


幸いなことに日本は、鉄砲伝来もあった大航海時代が
戦国時代だったため、一定の武力を持っていました。
秀吉も、家康も、宣教師たちに睨みをきかせ、
他国の好きにさせなかったことで、植民地化を逃れることができたらしい。

もしもキリシタン大名が、外国の傀儡政権として覇権を取っていたら、
日本の多くの領民が、奴隷として海外へ売り飛ばされたかもしれませんね。

元寇もそうですが、長く日本人は他国の領土侵略を防いできたために、
奴隷制度や人権蹂躙に対して、
現実味をもって捉えることができないのかも知れません。

しかし、世界のスタンダードは覇権の取り合いで、
怨恨の連鎖を産み、争いの火種が今でも残っているのですね。


日本にとって第2次大戦の原爆被害は、確かに大き過ぎる犠牲でした。
敗戦を経験して、平和を願うのは当然でございます。

しかしながら、原爆を投下してしまう人間のサガがあることに、
目を逸らしてはいけないとも思います。

残念ながら、平和をひたすら訴えるだけでは、
世界中の人間のなかに潜む、そのドス黒いサガを一掃できないことでしょう。


やっぱり軍縮は世界がまとまってやらなければ意味をもたず、
国際平和は、国家間の不安定な軍事バランスのうえに建つ、
砂上の楼閣なのかもしれないな・・・とつくづく思ったのでした。
by ambitious-n700 | 2015-07-05 11:33 | 漫画・TV・映画等 | Comments(0)