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晴れやかなる四十路へ!

『あなたが母親の手料理を食べられる回数は、残り328回です。』読了


『あなたが母親の手料理を食べられる回数は、残り328回です。』読了。

長いタイトルです。上野そらさんの著作です。
「小説家になろう!」という投稿サイトから、書籍化にまでなったとのこと。
住野よるさんも、確かそうだったかなぁ~と記憶しています。

そして現在、タイトルとはかけ離れた状況にいる私は、
先月、実母の七回忌を済ませました。

母親の手料理については、必ずしも良い思い出ばかりでないですが、
それを言うと、なんだか後ろめたさを感じつつ、
正月には必ずテーブルに並んだ白菜の入った田舎雑煮は好物で、
今では、見よう見まねで自分で作ります。

さて、本作の設定はファンタジーで現実感はないですが、
大きなテーマは「一期一会」と思われ、
普段、見逃してしまいがちなものへフォーカスしています。

残り回数が可視化される、それは、運命を宣告されるに等しかったり、
また、理解する必要のないものまで、受け止めなくてはならなかったりします。

「時間の過ごし方を、ひとつ、ひとつ、大切にする」

まぁこれに尽きるわけですが、人生の折り返し地点はすでに超えて、
親族を看取ることも4度の経験がある私には、
本作の読者としては、やや歳をとりすぎている感がありました。

若いときには気づかない、実感が湧かないまま、
居心地の良い時間を、無為に消費してしまうことがあるのかもしれません。
かく言う私も、そうだったと思いますし、
無為さが記憶に残るのも、また、若さの特権なのかもしれません。
そんなことを思いました。

そして、なんの因果か、登場する病気やら、
看病していた私の実体験に重なる出来事も多くて、
私がこの法事の時期に本作を読めたことは、
より深く実母を偲ぶことに繋がるのでした。


by ambitious-n700 | 2018-11-03 17:26 | 漫画・TV・映画等 | Comments(0)
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