「いせやまこうたいじんぐう」と読みますが、
横浜は桜木町駅より程近い「伊勢山皇大神宮」へ参詣してきました。
若かりし頃、横浜営業所に私が在籍していた時は、
繁華街ばかりに目が向いて、その存在すら意識していませんでした。
駅から野毛山方面へ徒歩十分。坂道はちょっと勾配がきついです。
野毛山動物公園は知っていましたが、こちらの神社が遷座されて、
「野毛山」は「伊勢山」と呼ばれるようになったそうです。
横浜と言う大きな町の総鎮守、そして、別表神社でもあり、
関東のお伊勢さんと云われるだけあって、境内もゆったりしていました。
ですが、残念ながら下調べが不足していました。
現在、創建150年の記念事業の本殿造営中でございました。
工事中です。
参道を昇り、いくつかの鳥居をくぐり、
手水舎にて清めて、本殿前へ歩を進めます。
しかし目の前には立派な社殿は見られません。
工事の仮設足場が囲うように設けてあり、
さらに、その足場を大きなシートで覆ってありまして、
中の状況はどうにも確認できませんでした。
そして、工事シートの前にあった小ぶりな社が、
当面は仮の社殿として、その責務を担っているようでした。
残念な気持ちが湧かないわけでもないですが、
また、時を置いて参詣する縁になればそれも良いかなと思い、
キチンと神恩感謝の参拝をしたのです。
然る後、脇の授与所で御朱印を受けて、
境内社の大神神社と杵築宮へと参拝しました。
参拝後に、よくよく杵築宮の社を眺めてみますと、
西側へ傾いていることに気づきました。
それは、前にある鳥居と見比べると一目瞭然でございます。
きっと海に近い山の上ですから、
長年にわたった土地の歪みが出ているのかもしれません。
参詣を終えて後調べをしますと、記念事業での御本殿造営は、
伊勢神宮遷宮での古社殿を譲与されて行われているそうです。
また、私が心配になった杵築社の傾きですが、
御本殿造営後に整備の計画はあるようで安堵しました。
私はきっとまた参詣する・・・数年後が、楽しみな神社でございました。