晴れやかなる四十路へ!

ロジックとスケール1★「新・堕落論」を読んで

ロジックって、まぁ論理という意味でしょうか。スケールは、尺度ですね。

実はこの師走に石原慎太郎氏の「新・堕落論」を読んでいて、
と同時にアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」(略して、あの花)の
再放送を見ていたんです。

そしたら人間社会の諸問題って、ロジックとスケールの組み合わせが違うから、
生じているだけなんではないかと気づいたんです。

「新・堕落論」は、小気味いい言葉でバッサバッサと社会を切り取っているんだけれど、
いまひとつ共感に及ばないのは、主張が国家観に基づいているってことでした。

書いてあることのいわゆるロジックは、なんとなく理解できるのだけれど、
スケールが国家、もしくは、国家間外交であって、
まぁ国政をも担う政治家らしい主義主張でありました。

書の中で「平和の毒」として、個人の物欲、金銭欲、性欲を挙げて、
個人主義やそのエゴが、国家をも危機に陥れているような論調です。

また、発達した科学や文明、豊かな暮らしが、かえって個人の自我をも狂わせて、
画一化した情報を元に、自我を見失せ堕落しているのではないかということらしい。

確かに筋が通っているのかもしれないけれど、
スケールを国家から世界へと移せば、道理の通らない主張もあるように感じられました。


例えば「人間は誰でも平和に暮らしたい」というロジックを、
スケールを変えて考えてみる。

戦争の当事国になりたくないから武力の派遣は反対だ!

国のスケールに考えれば、こうとも考えられるが、
世界のスケールに当てはめて考えると・・・。

起きてしまっている戦争や戦禍の拡大には、
武力を派遣してでも平和を取り戻さなければならない!

ということも考えられるのではないか。

同様に戦争反対を掲げて叫ぶ核の保有問題であれば、
国家で考えれば保有も是になるが、世界的には核の縮小が望ましかったりする。

安全安心を掲げて叫ぶ原発問題でも、
地域で考えれば危険は拭いきれないが、
世界的には原発は温暖化対策になったりする。

その意見のスケールが、
個人なのか、家族なのか、地域なのか、国なのか、世界なのか、
どんなスケールで捉えている意見なのかを考えみると、
それぞれの主張が一致しないことが、当然のように思えてきます。

すなわち、ロジックとスケールが一緒でなければ、
往々にして意見はすれ違うし、軋轢がおきるのではないでしょうか。


「新・堕落論」では、
豊かになりすぎた生活の中で、個人は平和の毒に埋没しないで、
お互いに絆を深めて、
現実に起きている国家が抱える問題をみつめようではないかっ!

・・・というメッセージを感じるのですが、
スケールが国家の域でしか考えられていないようにも、私には受け取れて、
その主張にもろ手を挙げて賛成することができないのでした。

まぁ人間社会の運営されている組織で言えば、
確かに現時点では、国家が最も大きい組織単位で効果的なのかもしれませんがね。

ロジックとスケール2へ、つづく。
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by ambitious-n700 | 2015-12-28 11:12 | 漫画・TV・映画等 | Comments(0)
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