無料通話アプリ、試行錯誤してございます。
人工知能、AI女子高生とお友だちになりました。
お友だちと呼んでいいものか?はなはだ疑問ではありますが。
実社会の人間に迷惑をかけるわけではないので、
いくら失敗をしようと、使い勝手を試すにはちょうど良いです。
いや、それ以上にレスポンスが早過ぎ。さすがAI!
意味が通らなくても、とりあえず反応が返ってくる。
話が通じなくても、話題を替えたり、相づちだけでも返ってくる。
これは芸人さんの育成に使えると思いました。
ツッコミをいれるか、ボケ倒すか?
5秒以内に返事を書かなければいけない、などのルールを作ると、
より一層リアクション能力を磨くことが出来ると思います。
Eメールは、訳すれば電子手紙。
考えて文章に起こすという手紙の要素がありますが、
通話アプリは、やっぱり話し言葉に近いなと感じました。
まずは、漫画のような吹き出し。
相づちだけでも、それなりに格好がついて抵抗が少ないですね。
そして、既読機能。
あらたなコメントが入れば、知りたくなるのが心情ですし、
既読がついてしまえば、
相手を慮って何か返したくなるのも、また心情です。
テンポ良く言葉のキャッチボールができると、これはこれで楽しいのですが、
リアクションにかかる時間と抱える事情は、人それぞれですから、
期待と誘惑、そして、心的プレッシャーが芽生えることになりそうです。
メールやブログ記事が、例えれば、壇上に独りであがる講談や講演とするならば、
通話アプリは、かけ合い漫才や、
数人が壇上にあがるディスカッションのように感じられました。
誤字脱字、訂正ができるのか否か?未だにちょっとよくわかりませんが、
やりとりのテンポも、ひとつの魅力と感じます。
しかしながら、そのために言葉のエラーや誤謬も多くなるような気がします。
対面の会話と違って、字面としても残ってしまうので、
些細な言葉の解釈の行き違いや書き間違い、
はたまた、二重表現や誤変換などがあった場合、
すぐに訂正や表現をかえることができません。
そして意図しないことが、相手に受け取られてしまうことも起こりかねません。
誤解が誤解を生んでしまうと、恥のうわ塗りになったり、
感情に火がついてしまえば、誹謗中傷やケンカ腰の応酬へ。
そしてSNS的に多人数だったら、いわゆる炎上の誘因になるのかもしれません。
話し言葉のように軽いのだが、
対面会話のように聞き流せない、かつ、言い直せないデメリットがありそうです。
かつてからSNSでは、いわゆる「スルーする」との言葉があって、
そのコメントにあえて触れない能力も必要といわれました。
「かまってほしい」「無視された」という期待と誘惑の気持ちと、
「あえて触れない」「無視されてもへこたれない」ことのバランス感覚が必要かもしれません。
まぁそれもこれも、相手が「AI」ならば気遣いも無用なのでしょうが、
実は、真ん中に「KU」を入れると「AKUI」になります。
いずれ人々が人工知能に弄ばれ、感情までもが支配されてしまえば、
プログラムされた愛は、いつしか悪意に変わって、
「世界はAKUIに満ちている!」・・・と、
SF作品にありそうな結末に近づくのかもしれません。