COP10、生物多様性条約の国際会議を名古屋でやっておりますね。
生物多様性・・・いまひとつ疎んじていましたが、考えを改めねばなりません。
長い生物の歴史の中では、
自然淘汰の波にもまれ、絶滅する種も当然に存在しており、
さらに言えば、それが進化を促してたりもします。
また、日本では価値観の多様化も叫ばれ、それが当然の権利であるかのように、
自由と個人主義を謳歌する価値観も台頭したのは、つい、この前ではないでしょうか?
生物であれ、価値観であれ、多様化するってことは、
異質なものも許容し、内包できる環境や社会があるってことで、
そもそも余裕があって豊かな証拠なのでしょう。
その豊かさを喰い潰し、切羽詰ってくれば、
そのうち不適なものから淘汰されるから、それはそれで良いような気もしていました。
でも、肝心なのは、そこではないんですね・・・
多様性を抱えることができる環境や社会・・・この豊かさを喰い潰すことは簡単だけど、
作り出すことが容易でないってことが、問題なのですな。
しかも、一部の者たちが豊かさを喰い潰せば、責のない者たちまでが煽りを受けてしまう。
だいたい大量発生した種は、自身の生息環境を引っ掻き回して、
次代には、みずから種の存続を危うくするものです。
・・・人類も然りでしょうか・・・!?
欲に任せて、豊かさを謳歌してきたツケが回って来たのかも知れん・・・
なす術が見つからないまま、環境を引っ掻き回して、危機を早めるか。
なす術を見つけようと、足掻いて、人類は叡智を搾り出せるか。
COP10・・・きっと、そんな会議なんでしょうね・・・!?