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晴れやかなる四十路へ!

イノチヲ・・・

話をぶり返すようになるんですが、
昨夜、臓器移植法改正案を取り扱っていたTVを見ておりました。
その中で、
「(立法府の不作為の為に、移植で救える患者を)殺すのか!?」
と声高に訴えていた方がおり、ようやく胸のつかえがとれました。


人の命(≒臓器)のうえに成り立つ移植医療。
まぁ今回の場合は、特に年齢の撤廃による幼児の心臓移植が、
極端な例となり、問題になっていると思うのですが、
幼児の脳死をその親の判断に委ね、臓器提供ができるようにする。

ここ久しく価値観の多様化が叫ばれる中で、
善意による臓器提供をしたくてもできない親がいるのだから、
選択肢を広げ、可能にしようじゃないかっ!
価値観の多様化を認めようじゃないかっ!

ということなのかな・・・?

それはそれとして、
今まで移植医療でドナーカードが果たしてきた役割は一体なんでしょう?
臓器提供の意思がある者が、それを証明するためのドナーカード。
しかしながら今回は、ドナーカードがなくとも、
その判断を行うまでに成長をしていない幼児や乳飲子に対しても、
親である人の意思で移植を可能にしてしまう道を開くわけですよね?

まぁ・・・レシピエントにしても然り?で、
移植当事者の意思にかかわらず、親権者の意思で行えるようにすると・・・。


ようやくここが危険なんだなぁ~と、ふと胸のつかえが取れたのです。


いまや親子がうまくいっている家庭ばかりじゃないし、
親殺し、子殺しの事件も起きるご時世ですよ。
親子に絶対的な信頼関係がありますか?・・・ってんです。

戦時中に例えるとちょっと語弊があるのですが、
お国のため、守る家族のために戦わなければならない戦争があったとしましょう。
そんな世で、軍や特攻に志願する子がいたら、
親は是が非でも行くな!と止められなかったことでしょうが、
戦に行きたくない子に対して、
親がサッサといいから行って来い!とは、到底言えないでしょう。
いや、それを言ってはいけないのが、
今の日本で大半を占める倫理じゃないでしょうか?

親と子の意思が違うことなんて、よくあること。
それを親子といえども、お互い一個人の意思として尊重することで、
折り合いをつけているんじゃないでしょうかね?


意思が確定していない幼児の移植を承諾する親は、
少なくとも自身においても、ドナーカードなりで、
移植医療に理解をしている意思表明をしていて欲しいものです。

そして、移植に無関心だったり、乗り気になっていない人が、
突然、脳死の子をもつ親になった場合は、
たとえ移植拒否をしたとしても、
非難されるような状況に、絶対になってはいけない。

ましてや、
「(親の無理解の為に、移植で救える子供を)殺すのか!?」
等という声が上がってはならないでしょう。

またそうならないためにも、レシピエントの親は、
そのドナーを待つ心持ちを自ら厳しく律されなければならないことでしょう。
・・・きっついでしょうな。

そして、社会は聖人君子ばかりでないから、
諦めきれなくなれば、きっと新しい犯罪もおきるでしょうね。

親としての気持ちと、移植医療と、
そして、もし・・・人為的に脳死にすることができる術があったとしたら、
我が子のために・・・他の子を脳死にさせてしまいたくなるような誘惑が・・・
そこまでいかなくとも、脳死の判定基準がまだ確定していないなら、
脳死と判断させてしまいたくなるような誘惑が・・・
どこかの誰かに起きないとも限らない。

あらら・・・近未来小説として1本ぐらい書けそうな妄想が膨らみます。


どうにも価値観の多様化には賛成できるのですが、
倫理の多様化、倫理のダブルスタンダードはできる限り避けねばと思います。

頭はグルグル回りましたが、昨夜のTVのおかげで、
移植医療は、当事者の善意ある意思のもとで行われなければならない。
というところで、私の持論は落ち着きました。


そして、より良い移植医療の環境作りとしては、
低年齢期からの期限を区切った更新性のドナーカードの普及なんてどうでしょう?
学校なりで移植医療の教育を一定期間行ったうえで、
ドナーカードに対しては、もちろん自ら記入をしても良いし、しなくても良い。
まだまだ、自我が出来あがる前ですから、
いつでも撤回しても良いし、もちろん秘匿してもかまわない。
そして、定期的に自分の意思を確認するために期限を設けた更新性のカードにする。

そうすれば、随分と年齢は下げられるんじゃないだろうかと・・・。


激しく妄想が暴走してしまいましたが、
なんにせよ、移植医療の環境を作り上げることは大変なことですな。

ところで、今国会で賛成票を投じる先生方には、
せめてドナー登録をして欲しいと思ったり、思わなかったり・・・しませんか!?!?
by ambitious-n700 | 2009-06-30 14:19 | 時事 | Comments(0)
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